
先日、とても素敵なことがありました。
私はメルボルンのカフェで働いるのですが、その日はちょうど今年最後の営業日でした。
いつものように店内に入ってくるお客様に声をかけると、日本人のご家族でした。
その方は、以前もこのカフェに本の取材にいらしたことがある方で、私のことを覚えていてくれ、お声をかけてくれたのです。
朝でまだ忙しくない時間帯だったので、お話をすることができたのですが、メルボルンの本をちょうど日本で出版されたばかりで、今回はご家族でメルボルンに旅行に来ているとのこと。
たくさんカフェのあるメルボルンの中でも、特に私の働くカフェを気に入ってくださり、「次来たら、もう一回行きたいと思っていた」と。それで、旦那さんと娘さんを連れて朝食に来てくれたのでした。
私も旅行が好きで、特に旅行中でも食事が大きな楽しみのひとつですが、旅行中に出会った、「また行きたいお店」として、私の働くカフェがその方の思い出に刻まれているということがとてもうれしく、何だか朝からすごく幸せな気分になりました。
大学を卒業してから、気づけばずっとホスピタリティ業界で働いてきましたが、こうゆう出会いがあるからこの仕事が好きなんだよなぁ、と思います。20代前半、東京の飲食店で店長として朝から晩までがむしゃらに働いていた頃に、【人の魅力で人を引きつけるお店】を目指していたことを思い出し、相変わらずその気持ちは変わってないなぁ、となんだかほっこりした気持ちになりました。だって、素敵なお店の雰囲気を作り出しているのは、やっぱりそこにいる人たちが素敵だからだと思うからです。